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運動をすると成績がアップする?

皆さんはお子さんの成績を上げたいとお考えでしょうか。

学校の勉強だけではなく、塾を掛け持ちして通うお子さんも最近は多いと聞きます。近の子どもはそれに加えて習い事もしていて非常に忙しく、運動している時間もない子も多いと聞きます。

もっと効率よく成績を上げることができる方法があればよいのにと考えたことはないでしょうか。アメリカでは興味深い研究がおこなわれていますのでご紹介します。

 

1.0時間体育って何?

皆さんは「0時間体育」という言葉を聞いたことがありますか?

書籍「脳を鍛えるには運動しかない!」(ジョン J・レイティ、エリック・ヘイガーマン NHK出版)は最新の脳科学をもとに運動の驚きの効果を明らかにしたもので、このなかで「0時間体育」について紹介されています。

アメリカ シカゴの西にあるネーパーヴィル・セントラル高校では、朝7時10分の早朝に生徒がトラックを走りその後、1時間目の授業を受けという試みがなされています。これが「0時間体育」です。

この「0時間体育」は、授業前に運動することで健康面だけではなく、読解力やほかの成績が上がるかどうかを明らかにするために体育教師が開始した実験がおおもとになっています。

 

2.なぜ「0時間目体育」をするのか

人間の脳の神経細胞は、神経同士が結合することによって新たな動作等を学習していきます。逆に言うとこの結合を柔軟にすることで、様々な変化に対応し、学習していくことができます。

同書の中で、下記のように運動が学習に刺激を与える重要な

「神経科学者がこのプロセスを探求するうちに、運動が何よりの刺激となって、脳は学習の準備をし、意欲を持ち、その能力を高めることが分かってきた。特に有酸素運動は「適応」に劇的な効果を及ぼす。「適応」とは、心身のシステムバランスを整え、その能力を最大限にしようとする機能であり、自分の可能性を切り開いていこうとする人にとって、欠くことのできないメカニズムだ。」

「0時間体育」は1日の最初に運動をすることで、1時間目以降の授業での学習効果向上を狙ったものです。

同書の中で紹介されている0時間体育の内容は、トラック4週を最大心拍数の80~90%で走ることで、非常にきつい運動をしています。厳しい運動を通して学習の準備をさせようとする試みであり、しっかり頭を目覚めさせてから授業を受けさせる狙いがあります。

3.0時間体育の効果は?

この0時間体育の句化はどのようなものがあるのでしょうか。

ミシェルというこの0時間体育を受けている生徒は、「早起きしなきゃいけないし、汗をかいて気持ち悪かったりするけど、一日中、以前より目が覚めている感じがするの。去年はいつもイライラしていたのよ。」と、気分がよくなって、集中力が増したように感じているようです。

一方、学力の面では読解力が上がった例もあるようです。リテラシー(読解力)の授業前に0時間体育を受けず通常の体育の授業のみを受けた生徒と0時間体育を受けた生徒とのリーディング力と理解力をテストした結果、学期の最後で、前者は10.7%の向上にとどまったが、後者は17%の向上を見せたとのことです。

 

 

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